2016年度スローガン
実践躬行
~誇りと覚悟を持って未来への先駆けとなれ~

基本方針
○未来の故郷を背負う覚悟をもつ
○会社・家庭を幸せにする覚悟をもつ
○メンバー同士を誇りに想い、絆を深める



一般社団法人いわふね青年会議所2016年度理事長所信

・はじめに
青年会議所に入会していなければ、今の私はどのようになっていただろう。毎晩のように街に出歩き、根拠のない自信で自分を装い、内面より外見ばかり気にしていたように思う。やる気はあっても行動に移すことができず、不満ばかりをもらし、何かに挑戦しようとすることから避けていたように思います。そんな当時の私は青年会議所の活動はおろか、存在すら知りえませんでした。そんな私がこの青年会議所に出会ったのは今から6年前になります。「青年会議所は自分を成長させる場所です」「一緒に活動しましょう」毎日楽しいようで心にポッカリ穴が空いていたような日々を過ごしていた私は、自分でも今のままではダメだと本当は気づいていたのかも知れません。この団体に入会し、今の自分を変えてやろう、そう決意し私はこの(一社)いわふね青年会議所の門を叩きました。
入会当初は、私とさほど年齢も変わらない方々が、熱く議論し、地域のことを真剣に考えている姿を見て、素晴らしいと思う反面、大変な団体に入会してしまったなとも感じておりました。積極的に活動に参加しているとはいえず、行かなければいけないから行くという気持ちでした。この青年会議所での大きな転機が入会し3年を迎えようとする2012年度、委員長という大役にお声掛けをいただいた1年であります。自分を成長させるチャンスが来た、そう思い無我夢中で活動しました。事業を成功させようと協力し、背中を押してくれる委員会メンバー、時に心配しアドバイスをくれる先輩方、多くのメンバーから協力いただき事業を終えた時の喜びは忘れられません。
それからの私は、この委員長の時に皆さんからいただいた、激励を自分も返さねばならないと思うようになり、積極的に青年会議所の活動に取り組むようになりました。
私たちメンバーは、縁あって同じ時を刻み、私たちの故郷、この村上市・岩船郡において「明るい豊かな社会の実現」という共通の意識のもと、故郷の未来を創る同志である。
ここには沢山の仲間がいる。私たちがやらねば誰がやるという強い覚悟を持ち、青年会議所活動に取り組もう、私もまだまだ成長の途中である。各々が新たな自分に挑戦し、誇りあるJC、そして故郷の未来を創りあげよう。

・故郷への愛
私たちの故郷、村上市・岩船郡は1市2村からなり、総人口約70,000人の人々が住み暮らしている。新潟県の総面積の約12%を有しており、雄大にそびえる朝日連峰、清らかに悠然と流れる三面川・荒川、そして日本海に沈む夕日と、私たちの故郷は素晴らしい大自然に囲まれ、素晴らしい産物を有している。その全てが宝物であり、後世へと残していかなければならないものである。しかしこの地域においての何よりの宝物はこの地域に暮らす人々、一人ひとりの笑顔に他ならない。近年、インターネットやSNSの普及、経済的な側面を優先し、生活は便利になっていく一方で、コミュニケーション不足による人間関係の希薄化が問題視されています。連日のように流れる痛ましい事件や事故の報道、大切な命が失われていく悲しみ、それはこの地域も例外ではありません。いつの時代においても人は一人では生きていくことはできません。人と人とが支えあっているわけです。世代を問わず「互助の精神」を持ち支えあってきたからこそ、今の地域、そして日本はあると思います。時代の変化に対応しながらも、心と心の繋がりを深め、「互助の精神」を育てていくことが、この地域に暮らす人々の笑顔に繋がり、その笑顔こそが何よりの宝物である。与えられ、限られた命を大切に、この地域から悲しみが消え、笑顔溢れる故郷を創っていこう。

・子供たちへの愛
これまで、私たち青年会議所は地域の子供たちに向けて、様々な事業を展開してまいりました。地域の子供たちは未来の故郷そのものであり、子供たちが強くたくましく、元気に成長することが地域の願いでもあります。親が子を想うのはあたり前のことですが、子もまた親を想っています。全ての親が子供に幸せになってほしいと願うように、子供もまた親を悲しませたくない、喜ばせたいと思っているのです。子供たちの成長には一つひとつの経験が大きく影響し、その経験を基に、自分に自信を持つことで、視野が広がり、それが大きな成長へと繋がっていきます。未来への希望たる子供たちの将来には、これから様々な困難や壁が待ち受けているでしょう。それらの困難を乗り越える強くたくましい心を養い、困難に果敢に挑戦する精神が必要であると思います。成長した子供たちの姿を親の方々が感じられる場を創ろう。そこには最高の子供たちの笑顔がある。

・50周年に向けて
1967年4月19日に村上青年会議所(1992年いわふね青年会議所に名称変更)が設立され、今年で50年を迎えます。私たちが生まれる以前より、熱い気持ちを持って故郷発展の為に数々の運動を展開して来られました。まずは先輩諸氏に心から敬意を表し、感謝申し上げます。
熱き志を持ってこの地において、運動をスタートされた先輩諸氏の想いとはいかなるものだったのだろうか、現在の私たちの姿を見て何を想うだろうか、脈々と受け継がれてきた熱き志は今も尚、変わらぬものであると私は思う。しかし50周年の歩みのこの最後の1年において、私たちの運動がいかなるものなのか、この故郷に何をもたらしてきたのかを今一度振り返り考え、先輩諸氏の熱き志を再度、胸に刻みこもう。そしてその想いを50周年に形として表せられる準備を進めよう、また私たち青年会議所がこの先の5年、10年と未来へ繋ぐためのビジョンを描き、伝統と誇りを未来へ繋いでいこう。

・他団体との連携
青年会議所しかない時代から、青年会議所もある時代などという言葉を聞きます。様々な組織が多種多様な活動を行うことは、この地域においてもプラスになると考えます。そしてこの広大な私たちの活動エリアにおいても、活力ある多くの団体が存在します。活力ある団体が有機的な連携をすることで、点と点ではなく、線と線、そしてやがて面になると考えます。私たちは熱き志を携えて、誇りと覚悟を胸に「自立」した存在であり続けるとともに、真にこの故郷が一つとなる「明るい豊かな社会の実現」に向けて、「互助の精神」を携え故郷の未来を築き上げる為に、私たちから率先して熱意をもって行動しよう。

・心をもって
私が入会した時に青年会議所を知らなかったように、まだまだ企業や地域の方々から青年会議所の活動への理解や、認識不足を感じることがあります。
私たちが故郷を愛するように、また故郷の人々からも愛される青年会議所でなくてはなりません。私たちの愛する広大な故郷を見渡し、私たちに何ができるのかを考え、地道ながらも定期的な活動を、故郷を愛する心をもっておこないます。またその活動を目にした人、そして実際に共に活動に参加をいただくことで、地域に暮らす一人ひとりの故郷を愛する気持ちの醸成へと繋げます。
私たちの活動をより多くの方々に伝え、理解、協力をいただけるように、まずは私たちが故郷を愛する気持ちを持って率先して行動し、目に見える形での活動を通じて青年会議所をもっと知ってもらおう。

・結びに
私は、生まれ、育ち、働く、この故郷が大好きです。そして私を成長させていただいている青年会議所を愛しています。しかし時に会社や家庭に申し訳ないと思う時がないとは言えません。いつの日かしっかりとした形でお返しできるよう、今、この時を精一杯頑張りたい。多くの出会いと学びの時間の中から、自らを律し成長させたい。そして私たちの成長こそが、家庭、会社、故郷の幸せに繋がると信じている。だからこそ。この活動と運動に誇りと覚悟をもって取り組む、第50代理事長として精一杯、いわふね青年会議所ここにありと高々と旗を掲げた活動を展開したい。メンバーが一丸となり50周年へのバトンを全力で繋ごう。

ABOUT
JCI
一般社団法人いわふね青年会議所
住所
〒958-0841 新潟県村上市小町4-10
TEL
0254-53-4257
FAX
0254-53-0172