天狗の庭保全作業

 飯豊連峰保全作業2日目

 早朝5時過ぎ、まだ日が昇る前に梅花皮小屋を出発した。ガスの中を梅花皮岳、烏帽子岳と登っていった。
 途中、雪解けの遅かったところには、夏の花が群生していた。まだまだ見応えのあるお花畑だった。久しぶりの天狗の庭は緑が増えていた。前の作業で敷いたネットは半分融け、辺りには植物が生えている。しかし、中央部の裸地はまだ大きい。ここに植物を生やしたいのだ。天狗の庭から下がったところから、みんなでリレーして砂を運び上げた。その砂をマットに種子とともに巻き込んで、土砂の流失をゆるめたり、植生の再生をねらった。50人の力は大きい、土砂の運搬も予想よりスムーズに完了した。各グループの作業も協力と工夫で順調に進んだ。この新しい試みの結果を見るのが楽しみである。
 帰りも飯豊の稜線歩きを楽しみながら、梅花皮小屋に戻った。夜は慰労会で前日以上に交流が深まった。飲み物も食糧もたくさんあって、みんなで大きな輪になって歓談した。いい交流になった。

1 期 日   2016年9月11日(日)   

2 日程 2日目 梅花皮小屋5:10−烏帽子岳6:10−天狗の庭7:50<保全作業>12:30−烏帽子岳14:30−梅花皮小屋15:10

3 山行写真

梅花皮岳到着
ふりかえると、北股岳に雲がかかり美しかった
梅花皮小屋も見えた
ガスの中を進む
雪の遅くまで残る場所、事故が起こることが多い
中央鞍部、天狗の庭が見えてきた
ウメバチソウの群生
お花畑
雪解けが遅いので、花も遅くまで残っているのだろう
花畑が続く
コゴメグサ
リンドウ
アザミ
トリカブト
天狗の庭に到着
作業についての説明
下の砂に埋まった池塘で協議
池塘で採った砂をリレーする
ここまで運ぶ
運び上げた砂
2班が担当した裸地、何とか緑化したい
段を作ってネットを張る
土留めには、土・ヤシの繊維・植物の種12種を巻き込む
緑化ネットと土留めの巻物
前回、緑化ネットを張ったところ、ここは植物が生えた
こちらも草が生えてきている
2班作業現場、上から1,3,5のネットに種をまいた
土留め巻に印をつける
ここに「Bear」のシール、熊の○○が入っている
排水路に土のうを入れて、土砂の流失を減らす作業
下の砂を掘ったところに、水がたまりだした
掘った土手の内側に底の粘土質の土を塗った、水がたまりやすくなったか?
2班完成、1,3,5のネットの上に融けやすいネットをかけて霜から苗を守るようにした
みんなで作業をふりかえる、菊池先生の話を聞く
裸地のかなりの部分に、ネットが張られた
植物の発芽を促すように、土留めの位置を考えてある
天狗の庭より、左奥北股岳、右烏帽子岳、今日も雨は降らなかった、ラッキー
今日は明るいうちから慰労会だ、小国山岳会の鍋、ウタマルマンの鍋がおいしそうだ
会の始まる前に腹ごしらえ
一人ひとり感想発表、この後、全体が一つの輪になって交流した
夕方の北股岳
石転び沢に湧き上がる雲海
空に雲と月

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