漆器の取り扱い について
///// 素材が良ければ長く使用でき、扱いも簡単である /////
よく漆器の取り扱いについて聞かれます。このサイトでも「漆器について」のページに書いてはありますが、漆器の取り扱いについてを独立させてUPしました。


・漆器の取り扱い

 漆器を取扱う時、 ‘漆器’ に悪いのは、直射日光、水につけっぱなしにしておくこと、火、極端な温度・湿度変化です。直射日光が悪いのは地球上の万物に悪影響を及ぼす 紫外線によって漆の変色がおきることがあるからです。
水につけっぱなしにしておくこと、火、極端な温度・湿度変化は素材の木を著しく変形させてしまうのです。
水で洗ってもかまいませんが、洗った後は必ず水気をふきとっておいて下さい。

 漆器のにおいをとるには、米櫃の中に(米と一緒に)数日間入れておく、食用酢又は日本酒を含ませた布で拭いた後お湯で洗う、風とおしの良い日陰に一週間程度陰干しにしておく、などです。

 食器洗い機で漆器は使えるかというご質問をいただきましたが、普通の漆器を扱う時、手がやけどしない程度の温度のお湯ならいいのですが、 食器洗い機は70度もの温度になりますからやけどしてしまうので、食器洗い機は残念ながら使えないと思います。

 我が家では、汁椀も湯呑みもすべて天然木・本漆のものを使用しています。天然木のものは軽くて、木は熱の伝導率が低いので手に熱くなく、冷めにくい。しかも口当たりもやわらかくとてもおいしくいただけます。


・漆器の素材による違い

[温度] [湿度]の変化によって木は伸び縮みをするし、漆も一緒に伸び縮みをする。
ところが素材か塗装どちらかに合成のモノが入ると、片方が伸び縮みをしようとするのにもう片方が全く動かない。すると無理がかかって剥げてしまうようなことになります。
 ‘漆器’ が扱いにくいということは、このような製品のことであって、[天然木] [本漆]の組み合わせならば、いつまでも長く使えるし、少々雑に使っても丈夫な物であります。
ただ、天然木・本漆の組み合わせでも漆器の箸は、木よりも堅い歯にぶつかってしまうので、漆は剥げなくとも先の木がすり減ってしまう傾向があります。当店では堅木を使用し、すり減りを少なくしようとしています。

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