村上小の塩引き鮭づくり | 三面川の鮭 | 種川の鮭 | 塩引き鮭 | 鮭サミット |
吉川さんのお手本 | うまくいくかな |
開会式
塩のすり込み
皆んなで挑戦
塩引き完成
なわた汁完成
なわた汁おいしい
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村上は塩引鮭が有名で、この塩引鮭とは新巻鮭とは違い丁寧にしっぽの方から塩をすり込み、4、5日塩漬けしたのち、流水につけ塩抜きしてから頭を下にしてつるし寒風にあて、乾かして仕上げるものです。 平成11年12月15日に家庭科室で流水につけ塩抜きしました。 始めに吉川さんからお手本を示してもらい、子供達は大喜びで塩をすりこんで4、5日たった大きな鮭に残っている塩を水で洗い流し、皮についた塩をたわしでこすりおとし、お腹の中もスプーンできれいにした後、校舎に吊るしました。他の鮭は通学路にある町屋に吊るしてもらいます。 |
大きな鮭(写真をクリックして下さい) | 鮭の吊り下げ |
平成12年1月15日、待ちに待った試食会の日です。 12月に作り、校舎に吊るしてあった塩引き鮭を切り身にし、焼いて食べました。今回の味噌汁は鮭の切り身と野菜と地酒の酒かすを入れた「かす汁」です。冷たい雨が降り寒かったので、大変おいしく、子供達もおかわりをしていました。 お腹も満腹になりましたので、2人で1匹の重い鮭を持ち、雨の中、通学路にある町屋に鮭を吊るしてもらいに行きました。 村上の町の中も風情がでてきたようです。 |
塩引き鮭をたべよう | 鮭の吊り下げ |
酒かす汁
焼きたての塩引き鮭
みんなでいただきます!
町屋に吊り下げました
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・三面川の鮭 12月5日、三面川(みよもてがわ)に 「いぐり網漁」を見に行ってきました。 「いぐり網漁」とは三面川鮭産漁業協同組合の方が、4艘の川舟を川の流れに乗せてひし形に広げながら使い、一艘に漁師が2人ずつ乗り、先行する2艘は網に鮭を追い、後方2艘の前方(下流側)の一人は櫂で舟を操り、後方(上流側)の漁師は水中におろしたサイ縄を握り、川を上って来る鮭が網にかかると舷を叩き呼吸を合わせて鮭を捕獲するという昔からの漁法です。 その他に許可証のある人だけが「てんから」という返しのない針で鮭をひっかけて釣り上げる「てんから漁」と呼ばれる漁法もあります。 |
いぐり網漁の舟 | 三面川 |
三面川であがった鮭 | てんから漁 |
・種川の鮭 イヨボヤ会館の下流に種川の出口があるのですが、ここは川の深さが浅いので、実際に泳いでいる鮭を十数匹見ることができ、大変感動しました。 もう時期が遅かったので鮭は産卵を終え、体も産卵の時に川底を掘ったりするため傷つき白っぽくなっています。ここで死んだ鮭もいました。 |
種川の鮭 | 種川で死んだ鮭 |
・塩引鮭 村上は塩引鮭が有名で、この塩引鮭とは新巻鮭とは違い、鮭を塩づけしたままでなく1週間位塩漬けしたのち、5時間位流水につけ塩抜きしてから、頭を下にしてつるし寒風に2・3日あて、乾かして仕上げるものです。 頭を下につるすのは、城下町だった村上はお殿様に対して鮭でさえも頭を高くできなかったとも言われ、また頭のうしろのいちひれの部分にうまみを集めるためとも言われています。今でもいちひれの部分はその家の当主が食べることになっています。 村上の塩引鮭のもう一つの特徴は腹の部分が全部切られていなく、真ん中が一部つながっているのです。これはやはり城下町なので切腹を嫌ったからだと言われています。 村上は古くから鮭を大切にし、鮭文化の発達したところなので、鮭料理は100を越えるほどあります。 村上の珍味に「鮭の酒びたし」がありますが、新潟県の海岸部でも村上は北部にあるので、気温が低く風も強いのです。この気温と風の強さが村上の珍味「鮭の酒びたし」をつくりあげるのです。「鮭の酒びたし」とは上に書いてある塩引鮭を 寒風干ししたもので、7月6日・7日の村上大祭に村上の地酒にひたして柔らかくして食べるのです。塩引鮭を新潟市に干しておいてもうまくできないそうです。 ある地元の方に言わせると「鮭の酒びたしは村上の風の味だ」ということです。 |
当家の座敷の軒に下げてある塩引鮭 7月まで干しておくと鮭の酒びたしが完成 |
村上は鮭にこだわっている土地なので、私も漆で何か鮭を表現できないかと考え、乾漆(布を素地にして漆を塗り重ねて作った漆器)で鮭を作り、 天井からつるして店のケースの上に置いています。 |