県北の城下町村上 歴史と伝統がここにある
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村上大祭

江戸時代の初期、寛永10年(1633)に、藩主 堀直竒(ほりなおより)侯が現在の位置に西奈弥(せなみ)羽黒神社社殿を造営し、臥牛山(がぎゅうさん)の元羽黒から御遷宮した時に遷宮祭を行ったのがそもそものおこりとされています。
新潟県下三大祭(蒲原まつり・柏崎えんま市・村上大祭)のひとつにも数えられるこの祭りは、三基の神輿に御神霊を奉納して、荒馬14騎、稚児行列を先導に町内を巡行する「お旅神事」ですが、19台のおしゃぎり(山車)は圧巻です。彫刻を施し、漆塗りの施されたおしゃぎりの中に200年以上前のものもあり、まさに絢爛たる美しさです。



村上大祭のおしゃぎり

村上大祭に曳き回されるおしゃぎりを運行順に紹介します。


@久保多町

◆製作年代 文化9年(1812)
◆乗せ物  住吉神社の景
◆見送り  涛に双龍

◆お囃子屋台

久保多町の法被
久保多町は、城下の東に位置することから「東に久しい」の文字を横に並べて「とうきゅう」を町のしるしとしています。7日の早朝、提灯の明かりに照らされた久保多町の屋台が、荒馬を先導に「小町坂」を駆け上がる姿は村上大祭の幕開けにふさわしいものです。


A大町(当館展示中)

◆製作年代 明治7年(1874)
◆乗せ物  諌鼓に鶏
◆見送り  なし

◆しゃぎり屋台

大町の法被
寛永10年に羽黒神社の遷宮をお祝いして、大町の人たちがお城から築城に用いられていた車を借りて、これに太鼓を乗せて打ちながら、町中を練り歩いたのが祭礼のはじまりとされています。乗せ物の諌鼓(かんこ)に鶏は平和の象徴。大部分の町内の車輪は部品が7個の「七ツ割」ですが、大町は8個の部品からなる「八つ割」であることも特徴です。この「八つ割」の町内は大町と細工町の2町内のみです。

B寺町

◆製作年代 寛政元年(1789)
◆乗せ物  費長房
◆見送り  なし

◆しゃぎり屋台


寺町の法被
乗せ物は費長房(ひちょうぼう)で、中国の伝説上の人物で「鶴仙人」ともいわれています。中国の隋の時代の人物で、仏教史に残した功のより崇められ、日光東照宮や他の寺院にその像が飾られており、寺町の乗せ物となったゆえんでもあります。

C大工町(当館展示中)

◆製作年代 寛政8年(1796)
◆乗せ物  高砂
◆見送り  松
◆しゃぎり屋台


大工町の法被
大工町では高砂を夫婦の和合と長寿を祝福し、万民の幸福と長寿、天下泰平を願いを込めて乗せ物としたと伝えられ、人形の面は町内の彫師、板垣源八と稲垣政五郎が彫ったものと伝えられています。外側からはわかりませんが、部材の内部をさくりとって軽量化するなどの技法が用いられており、町名のごとく大工の町たるゆえんともいえるでしょう。

D小町

◆製作年代 明治6年(1873)
◆乗せ物  大黒天像
◆見送り  鶴に竹の衝立
◆しゃぎり屋台



小町の法被
文化4年(1805)に建造された屋台は、明治5年(1872)の小町火事で焼失したため、焼け残った残欠の鏡板などを用いて明治6年に再建されました。乗せ物は昔は象でしたが、延享2年(1745)に現在のような大黒天になったといわれています。

E塩町

◆製作年代 安永元年(1772)
◆乗せ物  猩々
◆見送り  鶴に竹の衝立
◆しゃぎり屋台

塩町の法被
塩町の屋台は明和7年(1770)から3年の歳月をかけ安永元年に完成しました。村上では2番目に古い屋台です。乗せ物の猩々は、中国の想像上の動物とされ、能楽では、唐の国の高風という親孝行な息子に、猩々がその心を賞し、汲めども尽きぬ酒壺を与えたといわれています。

F上町(当館展示中)

◆製作年代 嘉永3年(1850)
◆乗せ物  大梵鐘
◆見送り  金箔押の双龍
◆しゃぎり屋台


上町の法被
上町の屋台は江戸時代末頃の名工有磯周斎が製作したものといわれ、特に彫刻は名工なればこそと思わせるものです。その上に金箔が押されており、豪華で華麗なものである。上町の法被は他の町内と違いオレンジ色であるが、これは運行の際に町内の人がすぐみつけられるようにこの色にしたとのことです。

G細工町

◆製作年代 大正12年(1922)
◆乗せ物  三番叟
◆見送り  若松
◆お囃子屋台

細工町の法被
お囃子の三味線調弦法は、三下がりの調子で、上品で落ち着いた雰囲気を表現するといわれています。また、「行き」はゆっくりと格調高く、「帰り」は拍子も速く、にぎやかな調子に変わます。乗せ物は能楽の祝言曲として舞うものの中の「三番叟ノ舞」の三番叟で五穀豊穣を寿ぐとされています。車輪が「八ツ割」です。

H安良町

◆製作年代 安政3年(1856)
◆乗せ物  住吉神社の景
◆見送り  龍虎のいがみ合い
◆お囃子屋台

安良町の法被
安良町のお囃子は現在の屋台の建造よりも古く、安永2年(1773)。同町で寺子屋の師匠をしていた磯部順軒の日記にも「今年より安良町は…新しく囃子車を出した。子供たちの衣装は、白帷子に、紋を縫い付けた花染の麻裃を着用した。」とあります。見送りの作者は有磯周斎の弟で、安良町に住まいしていた稲垣又八といわれています。

I小国町

◆製作年代 安永3年(1774)
◆乗せ物  孟宗
◆見送り  鳳凰と桐の衝立
◆しゃぎり屋台

小国町の法被
小国町の屋台は町内の藤井甚右衛門が棟梁として製作にあたり、現在でも子孫にあたる人が連綿と携わり、伝承されてきました。現存の屋台では製作年代が3番目に古く、この後に製作された屋台の意匠に大きな影響を与えました。乗せ物は中国二十四孝の孟宗です。

J鍛冶町

◆製作年代 寛政4年(1792)
◆乗せ物  二見浦の景
◆見送り  松に波
◆お囃子屋台

鍛冶町の法被
屋台の楽屋に張られる幔幕は、以前は藩主内藤信親(ないとうのぶちか)がお囃子の演奏を賞し、下賜したと伝えられるもので桜が描かれたものでしたが、傷みが激しかったことから、昭和60年に鍛冶町のお囃子が村上市の無形民俗文化財に指定されたことを記念して複製されました。お囃子屋台の中では、唯一漆塗りが施されています。

K肴町

◆製作年代 宝暦10年(1760)
◆乗せ物  恵比寿像
◆見送り  宝尽くしの大衝立
◆しゃぎり屋台

肴町の法被
現存する屋台の中では一番古い屋台です。乗せ物の恵比寿像は鯛に乗っており、魚の専売券を与えられていた肴町にふさわしいもので、京都の人形師に依頼し製作されたものです。

L長井町
◆製作年代 明治2年(1869)
◆乗せ物  布袋像
◆見送り  雲に舞う雌雄の鶴の彫刻
◆しゃぎり屋台

長井町の法被
長井町の屋台は、享保4年(1716)に新造された3台目の1層造のものを2層造に造り変えたもので、乗せ物の布袋像はそれ以前の元禄15年(1702)に作られたものと伝えられています。この布袋像は顔が左右に振りむき、舌を出す仕組みとなっており、村上大祭では唯一のからくり仕掛けのある乗せ物です。

M羽黒町
◆製作年代 平成10年(1998)
◆乗せ物  大天狗の面
◆見送り  岩頭に立つ烏天狗
◆しゃぎり屋台

羽黒町の法被
以前は仁輪加(にわか)屋台でしたが、羽黒町区民の長年の夢が結実し、平成10年に「平成のしゃぎり屋台」として新造されました。乗せ物の天狗面は、嘉永4年(1851)に藩主内藤信親が幕府老中に就任したのを祝い、領民が羽黒神社に奉納した一対のうちの白天狗面をデザインしたものです。

N庄内町
◆製作年代 平成11年(1999)
◆乗せ物  瓢鮎図
◆見送り  波に兎・陰陽の月
◆しゃぎり屋台

庄内町の法被
以前は仁輪加(にわか)屋台でしたが、平成11年にしゃぎり屋台に造り替えられました。現在も建造中で、毎年彫物などの装飾や塗が加えられています。乗せ物の瓢鮎図(ひょうねんず)は禅問答の際に示される絵で、瓢箪で鱗のない鮎(でんぎょ・鯰のこと)を捉えようとする、「不可能に加納を探る」「諦めない心」を人生で持ち続けたいという願いを人形化したものです。

O片町
◆製作年代 平成20年(2008)
◆乗せ物  蘭陵王
◆見送り  唐獅子衝立
◆しゃぎり屋台

片町の法被
昭和8年にそれまでの仁輪加屋台からしゃぎり屋台に造り替えられ、平成19年からその屋台の大改修を行ないました。翌年に大改修が終了し現在のものとなっています。乗せ物は「蘭陵王」で中国の北斎の蘭陵王が、天性の美しい顔を仮面で隠して、敵を破った故事を題材とした舞曲の蘭陵王の姿です。

P上片町
◆製作年代 昭和9年(1934)
◆乗せ物  天鈿女命
◆見送り  三蓋の松
◆お囃子屋台

上片町の法被
以前は仁輪加屋台でしたが、昭和9年にしゃぎり屋台に造り替えられました。乗せ物を神話で天照大神が天の岩戸に隠れた時に舞いをまった美女の神様の天鈿女命(あまのうずめのみこと)。見送りは平成12年に完成しています。

Q加賀町
◆製作年代 昭和63年(1988)
◆乗せ物  舌切り雀の翁
◆見送り  松
◆仁輪加屋台

加賀町の法被
仁輪加屋台はしゃぎり屋台に比べ車輪が小さいながらも、笛と太鼓で奏でる軽やかなお囃子と軽快な動きが特徴です。乗せ物はおとぎ話の舌切り雀の翁。見送りとして立てられる松は、枝を後方になびかせており、屋台の動きにあわせ左右に揺れ動き、屋台の大きなアクセントとなっています。

Q泉町
◆製作年代 平成4年(1992)
◆乗せ物  二宮尊徳(金次郎)
◆見送り  三段松
◆仁輪加屋台

泉町の法被
仁輪加屋台で笛と太鼓で奏でる軽やかなお囃子と軽快な動きが特徴の屋台です。乗せ物は二宮金次郎。法被の印である「立正」は日蓮宗の「立正安国」より由来する2文字です。



神輿の巡行(傘鉾・荒馬・稚児・神輿)

神輿の巡行は、先太鼓を先頭に、庄内町の傘鉾・荒馬14騎 → 社名旗 → 四神旗 → 五色旗 → 稚児 → 神主 → 神輿神馬 → おしゃぎり の順で行われます。
荒馬は14騎で、庄内町のこどもたちが担ぎ手を勤めます。 稚児 羽黒神社を出る神輿。神輿は3基あります。