県北の城下町村上 歴史と伝統がここにある
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岩船大祭 10月18日(宵祭) 10月19日(本祭) 

 

岩船大祭は、神様が「石の舟」でこの地にお越しになったという伝説に由来する石船(いわふね)神社の祭礼。岩船は古くから港町として栄え、この祭りも港町の祭にふさわしい祭。巡行行列の先頭を行くのは『御舟屋台』。拝殿から大鳥居まで若衆に担がれ参道の階段を下り、屋台に移される「御舟」は、漆を何度も重ねて朱色に塗った豪華なものです。人々があげ申す「木遣り唄」に合わせ、玉槍、御神輿、おしゃぎり屋台(9台)が町中を練り歩く勇壮なこのお祭りは、たくさんの提灯の明かりに揺られながら、去りゆく季節を惜しむかのように「ともやま」行事が終わる夜おそくまで続きます。





岩船大祭のおしゃぎり

岩船大祭に曳き回されるおしゃぎりを運行順に紹介します。
※岩船の運行順序は1年毎のに上岩船(上大町、上町、上浜町、惣新町)と下岩船(下大町、下浜町)が交代します。下の順序は上岩船の順序で紹介しています。




@岸見寺町(がんげんじまち)

◆製作年代 明治29年(1886)
◆乗せ物  明神丸
◆見送り  波



岸見寺町の法被
曳き手は岸若(岸見寺若連中)。祭行列の先頭となる屋台。「お船様」と呼ばれ親しまれている乗せ物の明神丸の上には岩船大祭の屋台の中で唯一屋根がなく、幣束と帆柱、吹流しと共に明神丸の御印が風になびきます。


A地蔵町(じぞうまち)

◆製作年代 大正8年(1919)
◆乗せ物  御神酒徳利
◆見送り  緞帳

地蔵町の法被
曳き手は地若。岸見寺町に隣接する町内。側を流れる石川の対岸には諏訪神社があり、乗せ物の御神酒徳利は諏訪大明神を表わしています。見送りの緞帳にも諏訪大明神の文字の刺繍が施されています。

B上大町(かみおおまち)

◆製作年代 安政4年(1857)
◆乗せ物  大黒天
◆見送り  鶴と亀



上大町の法被
曳き手は大若。岩船の中心部に位置する町。乗せ物の大黒天は屋台製作時と同時に作られたものです。乗り子の衣装は黄色の裃に袴で統一されているのが特徴で、法被の印は乗せ物の大黒天にちなみ打出の小槌となっています。

C上町(かんまち)

◆製作年代 明治34年(1901)
◆乗せ物  御神酒錫
◆見送り  鷹と龍松

上町の法被
曳き手は一番組。度々火災で屋台を消失しており、現在の屋台は明治34年に製作されたものです。飾り物は町内に祀られる住吉神社を表わす三方に乗せた御神酒錫です。

D上浜町(かみはままち)

◆製作年代 文政12年(1830)
◆乗せ物  武内宿祢
◆見送り  宝珠と双龍


上浜町の法被
曳き手は屠龍会。乗せ物は武内宿祢で同町の人形師中島吉左衛門の作と伝えられ、面は大正時代に新しく製作されたものです。見送りは雌雄の龍に波をあしらったもので、精細で巧みな彫刻です。

E惣新町(そうしんまち)

◆製作年代 嘉永7年(1854)
◆乗せ物  花傘

◆見送り  鯉の滝登り

惣新町の法被
曳き手は惣若。惣新町は縦新町、中新町、新田町の3町内からなります。乗せ物は花傘で華やかな趣があります。見送りの鯉の滝登りは、島田亮斎の作品で、躍動する鯉の表現は見事で、彼の作品の中でも傑作の一つとされています。囃子は勇壮でモミダシ(屋台の曳き出しの囃子)も見事です。

F下大町(しもおおまち)

◆製作年代 天保13年(1842)
◆乗せ物  福禄寿
◆見送り  二見が浦の日の出と海老



下大町の法被
曳き手は篤信会。乗せ物は七福神の福禄寿。町内の人からは親しみを込めて外法(げほう)様と呼ばれています。見送りは二見が浦の日の出の情景で海老が中央に配されています。

G下浜町(しもはままち)

◆製作年代 享和元年(1801)
◆乗せ物  恵比寿

◆見送り  雲と麒麟

下浜町の法被
曳き手は浜若。岩船大祭の中では一番古い屋台で、飾り物は鯛を釣りあげる恵比寿様で、見送りの彫刻は麒麟と雲を衝立風に構成したものです。下浜町のモミダシは格別な調子で見事なものです。

H横新町(よこしんまち)

◆製作年代 昭和62年(1987)
◆乗せ物  御神馬
◆見送り  

横新町の法被
曳き手は誠友会。乗せ物は御神馬で、町内の人からは「白駒」と呼ばれ親しまれています。常に神輿に供奉する為、巡行の最後尾をつとめています。屋台は昭和62年に白木のしゃぎり屋台として新調されました。