ダ・ヴィンチ 04年10月号 ジャパニーズ エロティシズム


秘められた想いや 口に出さない感情 そういうものが私のツボです

(中略)

あと 奥田民生氏の作品は色っぽいです
音楽である以上 視覚に頼るものではない筈なのに
あれだけ人間の肉体や息遣いや体液を想像させる(恋愛をテーマにしたものでなくても)
作品を創れる人は そういないと思います
「耳なし芳一」も究極のエロな世界ですね
結局 私にとってのジャパニーズ・エロティシズムは 「想像力」でしょうか?


<奥田民生>

 1965年5月12日生まれ。B型。広島市出身。
 1987年 ユニコーンのヴォーカルとしてアルバム「BOOM」でデビュー。
 1990年 4枚目のアルバム 「ケダモノの嵐」は その年のレコード大賞アルバム賞を受賞。
 1993年 9月に解散。
 翌年 1994年10月 「愛のために」 で ソロデビュー。
 その後 PUFFYのプロデュースや 井上陽水とのユニット活動
 ひとり股旅など 多方面で活躍。
 2004年は ソロ・デビュー10周年だそうです。

<「耳なし芳一」>

 小泉八雲の「怪談」で 有名な作品。
 芳一は 阿弥陀寺の盲目の僧で 琵琶の達人。
 中でも 「平家物語」 の弾き語りは見事で
 幼い頃から 師匠をしのぐ腕前があったとされています。
 ある日 芳一は 深夜外出を繰り返し 不信に感じた僧たちが 芳一の行先を探したところ
 七盛塚 (平家一門の墓のこと) の前で 平家物語を奏でていたところを 発見されます。
 住職は怨霊を取り除くため 芳一の身体中に 般若心経を書き綴りました。
 ところが 芳一の両耳に経文が書かれていなかったため 怨霊がそれに気付き
 その両耳をちぎって 立ち去りました。
 以降は 怨霊が現れることはなくなりましたが
 いつからとなく 「耳なし芳一」 といわれるようになったのです。




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