♪ 買〜って うれしい 彩色むすめ
だぶ〜って くやしい クリスタルむすめ
あの娘が欲しい
あの娘じゃわからん
この娘が欲しい
この娘じゃわからん
トレードしよう
そうしよう〜♪





第1章 船上にて・・・


暑い日ざしが降り注ぐ夏の海・・・小島に向かう送迎船の上
船内には高中正義風な夏向けの、軽快でさわやかな音楽が流れている・・・


「あつは なついねぇ〜〜!!」
「ううっ・・・さぶぅ〜〜!!」

ぼくは真理の前で、夏定番のイカしたギャグを飛ばしたのだが・・・
どうもウケが悪かったようだ・・・

ぼく・・・バルタン透と、彼女・・・綾波真理はドラマ俳優だ。
会うのは数年ぶりの事だが、彼女はTVドラマでの活躍により
超売れっ子女優になっていた。
(今は怪我の絶えない薄幸の包帯美少女役で人気とか・・)

それにひきかえ、ぼくときたら・・・万年脇役・・。
彼女の顔、胸のふくらみ、ふとももがすべて
クリスタルのように、まぶしく光り輝いて見えた・・・
これも女優のオーラというものか・・・

「透くん・・・・あなた俳優なんだから、もう少し気の利いたギャグかまさないと・・・
俳優生命も長いことないわね〜〜」

ぐさああああっ!!  (ぶるぶるぶるっ・・・マウス振動機能働く)

ボクは容赦ない真理の突っ込みに、くらくらした・・・
いやこれは軽い日射病のせいなのか・・・

ぼくらは船室にもどって・・・・

A: 馬鹿にされたのがくやしいので、もっと真理をさむがらせようと
稲川淳二調の早口なしゃべりで、心霊体験話を始めた。

うまくいけば、彼女は「キャ〜〜ッ!!」と
ぼくに飛びついてくるだろう・・・ウヒヒ!!

B: これから向かう島について話をする