山行記録 8月29・30日
飯豊北股岳 2025m ・ 梅花皮岳 2000m

メンバー  kobayasi iyobe narahasi sizue yamada noriko tateshima(7人)

28日(月) 曇り
   梶川尾根登山口4:40  → (急坂) →  湯沢峰(少し下る) 6:45  → 休憩(7:22)  →      

   滝見場(梅花皮大滝を眺める) 7:45〜55 →   (急斜面) 休憩(8:25)   → 五郎清水(水場) 8:50〜9:10   →    

   (急斜面)休憩(9:43) →   だけかんばの巨木(急坂終わり) 10:00 →   梶川峰10:30〜43→
                                                       
   ケルン  →  扇ノ地紙 休憩(11:17)  →  胎内山11:50  →  門内小屋(昼食 12:20〜13:15  )→ 

   門内岳 13:16 →  休憩(14:00)→      北股岳14:30 →        梅花皮小屋(夕食・宿泊)15:00
                                                   (行動時間 10時間20分)

29日(火) 早朝は雲多し 出発後快晴
   梅花皮小屋7:10   →      北股岳 7:45〜8:10 →         門内小屋 9:17〜9:30  →      

   胎内山9:50   →  扇ノ地紙10:00 →  梶川峰 10:42〜55 →   五郎清水11:40〜55  →

   滝見場(昼食)12:25〜13:05→   湯沢峰  15:42〜55   →   登山口  15:30 
                                                    (行動時間 8時間20分)
                                     
登山道から見た花
      登山口
        ホツツジ  
      湯沢峰
        ナンブアザミ
      滝見場
        タマガワホトトギス    コウゾリナ
      五郎清水
        モミジカラマツ   モミジハグマ   オヤマリンドウ 
      梶川峰(1692.3m)
        ウサギギク   キンコウカ    イワショウブ  コバイケイソウ  ヨツバシオガマ   タカネマツムシソウ 
        ハクサンイチゲ ハクサンフウロ   ミヤマリンドウ
      雪渓の縁  
        ニッコウキスゲ  チングルマ 
      扇の地紙(1889m)
        ハクサントリカブト   ウメバチソウ   ハクサンフウロ
      胎内山(1890m)
       タカネマツムシソウ   ミヤマコゴメグサ  ハクサンイチゲ
      門内岳(1887m)
       ヤマハハコ  ウメバチソウ ミヤマアキノキリンソウ
      北股岳(2024.9m)    
       タカネナデシコ   キバナノコマノツメ  イワインチン   ハクサントリカブト   イイデリンドウ 
       イブキトラノオ    ヒナウスユキソウ  オヤマノエンドウ  ミヤマキンポウゲ  ハクサンシャジン 
       エゾシオガマ  ミヤマコゴメグサ 
       タカネマツムシソウ(白) チシマギキョウ  クロトウヒレン   オンタデ
      梅花皮岳(2000m
        ハクサントリカブト)
山行記録

 ゆっくりペースで梶川峰をクリア
 残暑の厳しい8月末の登山、早朝出発で梶川峰を乗り切ろうとようやく明るくなってきたころ出発。iyobeさんは早朝出発に備え飯豊山荘に前泊して余裕で集合でした。まだ空が暗くどんな天気になるのか分からないけれど蒸し暑く登山口からの急登を歩き始めると同時に汗がどっと噴き出す。30分歩いて休憩を取るようなゆっくりしたペースで歩く。滝見場から梶川峰を仰ぎ、あのダケカンバまでがんばれば何とかなると言い聞かせ歩き続ける。もう全身汗でぐっしょり。五郎清水で水を補給。五郎清水は水がたくさん出ているところまで少し下りなければならなかったが清水はとても冷たくておいしく生き返るようだった。ここまでたくさん水を飲んだ。夏の登山では水のありがたさがよく分かる。ここからまたじっくりと急登を登り梶川峰に到着した。

 たくさんの花に疲れ忘れる
 日陰がないので暑いけれど時々気持ちのよい風が吹く梶川峰は、秋の花と夏の花がたくさん咲いていて不思議な感じがした。石転び雪渓や梅花皮小屋・門内小屋がよく見え急に元気が出てきた。門内までがんばって歩き門内小屋でやや長い休憩を取る。門内小屋は無人で小さく、水場の水も枯れているという。このころから雲が出てきて眺めが悪くなり、これから行く北俣岳もよく見えなかった。でも涼しくて歩きやすい。ギルダというおもしろい名前の原をめざしていったん下りるといろいろな花が出てきた。飯豊リンドウにも出会い大満足。この辺は夏も花ですごいだろうと予想できる。

 ガスで見えない北股岳
 とうとう北股岳に登頂。ガスで何も見えず雨も降り出したが、あこがれの北股岳に登れたということで感激もひとしおだった。もしかして門内でだめかとも考えていたので、ここまで歩くことができたことがうれしかった。ここから急いで梅花皮小屋まで下ったが、この道もいろいろな花でいっぱいだった。種類の多さには驚いたが、雨が降ってきて先を急いでいたのでゆっくり確かめられなかったのが残念。

 素晴らしい梅花皮小屋
 梅花皮小屋はできたばかりでトイレは水洗もある。平日と言うことで私たちが到着したときは2・3人が二階にいただけ。我が山賊会は1階を陣取り宴会の準備にかかる。管理人さんがいて、キンキンに冷やしたビールを800円で販売していた。梅花皮の水は湧水で手を入れていると痛いくらい冷たい。顔を洗ったら目が覚めるようだった。4時頃から宴会を始める。今回はkobayasiさんがチャーシューに大根とニンニクのおろしダレをかけたものを出してくれてこれが疲れた体によく効きほかほかしておいしかった。iyobeさんのアメリカの楽しい話が続き、お酒(ふなぐち)もどんどん進んで、6時半頃二人がダウンして大いびきをかき始め、早いけれど10時間も歩いたのでと早めに寝ることにした。でも、いびきは続き途中で目を覚ましたりして、ぐっすり寝ることができなかった。

 2000年に2000mの梅花皮岳に  
 5時頃寒かったけれどせっかくなので梅花皮岳に登った。曇っていて眺めは悪かったがぴったり2000mという山頂から時々雲が切れると北股岳が見えた。小屋に下りてきたら大日の雄大な峰が見えた。

 北股からの眺めは最高 
 2日目は天候に恵まれ北股岳山頂からは360度の展望が望めた。梅花皮岳・烏帽子岳の間には飯豊本山、そして大日、二王子、胎内尾根、門内からえぶりまでの長い稜線が見渡せた。遠くには粟が岳や守門岳と思われる山、前に登った蒜場山も。いつも飯豊を遠くから眺めていたのに、今度は飯豊からそれらの山を眺めているなんて信じられないくらい幸せだった。

 北股から楽しい稜線歩き
 天気は最高で遠くえぶりさしを眺めながら、扇の地神をめざす稜線は、クマザサが緑のカーペットを敷き詰めたように美しくとても気分よく縦走気分を味わって歩くことができた。右手を見れば昨日歩いたあの長い梶川峰が見え、左手を見れば胎内尾根の険しい稜線が望める。この時間がずうっと続くといいなあと思いながら歩いた。梶川峰でいよいよ梅花皮小屋に別れを告げ、長く急な下りに向かった。3時に登山口に着いたときは心地よい疲れと満足感で一杯だった。飯豊山荘で汗を流し名残惜しく帰路に就いた。
マツムシソウ イイデリンドウ ハクサントリカブト
新しい梅花皮小屋の1階内部 門内小屋めざして楽しい稜線歩き 北股岳と梅花皮小屋(早朝)