地神山 1850m

yamada yoshimi

1 期 日   2008年6月21日(土)

2 日 程
 上り 登山口6:45−8:35夫婦清水1100m8:45−10:20丸森峰1620m10:30−地神北峰11:35−地神山頂12:00
          5時間15分
 下り 地神山頂12:50−地神北峰13:00−丸森峰13:40−14:30夫婦清水14:50−登山口16:10  3時間20分

3 山行経過
 丸森尾根を登ったことがなかったので、行けるところまで行こうと登り始めた。さすがに飯豊の上りだ。10分もせず、大汗をかいた。しかも、今日は異常に暑い。木陰のないヤセ尾根が続くところでは、Tシャツもびっしょりになった。頭がぼんやりとするほどだった。途中で帰ろうかと考えたほどだった。
 2時間ほどで夫婦清水に着いたので、もう少し行ってみようと思った。夫婦清水では、雪渓から水が流れ出ていて飲んだり、頭にかぶると、体がクールダウンしてきた。
 その後も急登があったり、長い道のりだったが歩き通した。休憩も15分取って気持ちを立て直した。雪渓では冷たい水で体を冷やした。
 丸森峰に着くと目の前に雪渓が続き、稜線の近いことを示していた。初めてだったので、周囲をよく見て覚えて写真も撮って登った。雪は柔らかく、キックステップで登った。途中朝5時に出発した人が下りてきた。とても暑いので稜線に出て戻ってきたそうだ。アイゼンを履いていた。傾斜のきついところがあったからだそうだ。なるほど、傾斜のきついところが見えた。踏み跡もよく分からないので、コースを確かめながら登った。いよいよきつくなるとアイゼンを履いた。石転びのように傾斜のきついところもあって、登り方を思い出しながら登った。それにしても、雪渓と笹原や藪がまだら模様になっていて、コースを覚えるのが難しかった。
 地神北峰に着くと、地神山はすぐ目の前だった。稜線を行くとハクサンイチゲの群生があった。もうすぐ7月だが、まだまだ盛んだった。チングルマも見ることができた。地神山山頂からは、扇の地紙や頼母木小屋もすぐ近くに見えた。北股岳やえぶり差岳はガスがかかっていて見えなかった。1年ぶりの飯豊の稜線に満足した。
 稜線でたくさんの花に出会えて喜んで下山を始めたが、地神北峰から雪渓に出たところでガスが出て道が分からなくなった。ここは、すぐ左へ藪にそって歩くのが正解なのだが、真っ直ぐ進み、急斜面になった。下っているうちに、さらに斜面がきつくなり、滑って10mほど滑落した。笹原の笹に手を伸ばして止めた。腕をすりむいた。かなり焦った。しかし、ここで落ち着こうと、アイゼンピッケルを身につけた。下りでは使わないつもりで、しまっていたのだ。登り返すとガスも晴れて登山コースを確認できた。その後もガスが出ることもあり、迷いながら何とか夏道を見つけて下山した。初級者にとってガスは怖いものだ。かなりいい経験になった。
 @雪渓が夏道を消しているときは、しっかり目印などを覚えて下山に備えること。間違えそうなところは記録を取っておく。テープなどの目印を残す。
 A雪渓では、いくら雪が柔らかくなっていても傾斜がきつければ滑落する。アイゼン・ピッケルは必ずいる。

 後日、私が登った翌日に丸森峰で道に迷って遭難した人がいたことを知った。ガスが出て、道が分からなくなったときにどうするかを、
身につけなければならない。
 

4 花の写真

シラネアオイ ツバメオモト
サラサドウダン イワカガミ
ハクサンイチゲの群生 ハクサンイチゲ
稜線のお花畑 勢いのあるハクサンイチゲ
色合いもきれいだ ハクサンイチゲとチングルマ
キスミレ オウレン
ミヤマダイコンソウ チングルマ

5 山行写真

梶川尾根、湯沢峰の間に雪渓 倉手山をふり返る
夫婦清水、雪渓から水が流れていた 梅花皮荘もよく見えた
飯豊本山、ダイグラ尾根 西の俣峰方面
丸森峰、上部は雪渓だ 稜線も近い、踏み跡や夏道を捜す
雪渓で朝5時登り始めた人とスライドした 雪渓上部はかなりの傾斜でアイゼンピッケルを使う
雪渓から下をふり返る 頼母木山への稜線
地神山への最後の上り 地神山山頂
左から扇の地紙、胎内山、門内岳 地神北峰
頼母木小屋もすぐだ 足の松尾根方面