仙丈岳(3033m)・甲斐駒ヶ岳(2967m)山行記録

1 期 日   平成24820日(月)〜822日(水)

2 メンバー  TOSHIEI  SHIZUE  SHIGERU  ABE

3 行 程
20日(月)
 村上 3:43===伊那IC8:47==仙流荘・南アルプス林道バス営業所8:45  バス発10:00==大平山荘10:40 
 登山開始(薮沢新道)11:00・・
五合目13:55・・・馬の背ヒュッテ14:10
○21日(火)
 馬の背ヒュッテ6:00・・・仙丈小屋7:10・・・仙丈岳7:45〜8:00・・小仙丈岳9:20〜10:00・・大滝の頭10:33・・二合目11:20・・ ・・北沢峠11:55・・駒仙小屋12:05〜12:20・・仙水小屋13:00
22日(水)
 仙水小屋4:05・・仙水峠4:40・・駒津峰6:22〜6:30・・六方石7:05・・巻き道・・・甲斐駒ケ岳8:10〜8:45・・巻き道・・・六方石9:20・・・駒津峰10:00〜10:20・・・・双児山11:07・・・・北沢峠12:30
 臨時バス12:40===仙流荘13:40==高遠さくらの湯===村上

4 山行の様子
20日 予定より早く南アルプス林道バスの駐車場に到着した。バス発車時刻まで、たっぷりと時間があった。乗客は30名くらいいただろうか。定刻にバスは発車し、ゆっくりと北沢峠を目指して登っていく。運転手さんは、見どころでバスをとめ、花や山の説明をしてくれる。車窓からは仙丈岳、鋸岳、甲斐駒ケ岳、沿道に咲くオタカラコウ、ヨツバヒヨドリに群がるアサギマダラなど見どころがいっぱいで、飽きない1時間弱であった。薮沢新道を利用する場合は、終点の1つ前の大平山荘で下車するとよい。登山道は初め、苔むしてひんやりとしたゆるやかな道である。その後やや急な登りの樹林帯になる。南アルプスの奥深さを感じる登山道である。その後薮沢の沢沿いをしばらく登る。途中雪渓がまだ少し残っているが危険な個所はない。振り返ると甲斐駒ケ岳、登山道の斜面には、オタカラコウの群生が見られる。五合目からは、ニホンジカから高山植物を守るためのネットが張ってあり、まもなくして馬の背ヒュッテに到着した。
○21日
 440分頃、小屋の窓の外が赤くなり始め、谷の奥から日の出が始まった。朝食を済ませ出発する。樹林帯を抜けると、すばらしい景色が目の前に広がってきた。ゆっくりと八ヶ岳、北アルプスなどの展望を楽しむ。ますます山頂からの360度のパノラマに期待が高まる。仙丈小屋を通り、山頂へ。大勢の人が展望を楽しみ、記念写真をとっている。この後小仙丈岳へ。時間はたっぷりあるので、山頂でゆっくりした。これから行く駒仙のキャンプ場のテント、仙丈小屋の屋根が確認できた。ここからは一気に下り、昼前に無事北沢峠まで下山した。改修中の駒仙小屋でアイスを食べて休憩し、沢沿いを辛抱強くあがり、樹林帯の中の仙水小屋に到着した。完全予約制の小屋である。4時半に外のテーブルでお刺身まで付いた夕食を楽しみ、明日に備えて7時消燈となった。
○22
 3時起床、320分の朝食を済ませ、ヘッドランプを点けて出発した。ゆっくりと休まずに歩くというリーダーのTOSHIEIさんのペース配分がよく、あっという間に仙水峠に着いた。日の出がこれから始まるところで、オレンジの線と白い雲海、空の青、暗い山並みのコントラストが影絵のように美しい。しかしこの峠から駒津峰までが頑張りどころ。黙々と登っていく。途中陽が昇り、鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳の谷あいには雲海が広がっている。何度かのだましがあり、ようやく駒津峰に。目の前にはこれから登る甲斐駒の荒々しい山肌が迫っている。しばらくはストックをしまい、両手で岩をつかみながら慎重に進んでいく。六方石を越えると、直登コースと巻き道のコースに分かれるが、私たちは巻き道を選んだ。山頂に近付くにつれ、登山道は砂礫で滑り易くなる。コースも分かりにくいが、赤い目印を見つけて進んでいく。摩利支天分岐から20分の案内がでて、ようやく甲斐駒ヶ岳の山頂に到着した。絶景を楽しむ。今日の富士山は北岳の後方に裾野を広げている。先日登った御嶽山も全容を現していた。軽く腹ごしらえをして下山する。途中だんだんと雲が湧いてきて、景色を見るのは10時までが勝負だという山小屋主人の言葉通りとなった。駒津峰からは、双児山を経由して北沢峠のルートをとった。双児山までは尾根道なので日差しが強く非常に暑かった。その後の下りは樹林帯の中のやや荒れた道で、思いの他北沢峠までは長く感じた。臨時のバスに乗り仙流荘前まで戻ってきた。途中高遠の日帰り温泉で汗を流し帰宅した。 

5 山行写真

南アルプス林道バス乗り場
15往復 18リットル以上は手荷物料金が加算される
「渡り」をする蝶のアサギマダラとヨツバヒヨドリ
車窓からの鋸岳
薮沢新道の登り口

大平山荘前から始まる

涼しい登山道 苔がきれい
樹林帯が終わると沢を登る
ニホンジカが食べないオタカラコウが繁殖している
雪渓が残っている
振り返ると甲斐駒ケ岳
五合目 ここまでくればヒュッテまであと少し
トリカブト
水が豊富できれいな馬の背ヒュッテ
夕食はカツカレー
朝食
ヒュッテからの日の出
大分昇った
カールの下部に仙丈小屋
 樹林帯を抜けると絶景が待っている
 
 甲斐駒、鋸、八ヶ岳方面
 
 第3セクターの仙丈小屋
 
 仙丈岳に向かって登る
 
 山頂までもうすぐ
 
 振り返ると絶景
 
 絶景をカメラに納める
 
 奥のピークが山頂
 
山頂 北岳は目の前 
 
 4人で
 
 万歳
 
 仙丈を下る
 
小仙丈方面へ 
 
中央が仙丈岳 
 
北アルプスが見える 
 
 爽快な稜線歩き
 
 北岳と富士山
 
 仙丈岳 手前はイワツメクサとトウヤクリンドウ
 
 雲も美しい
 
 小仙丈へ
 
 鳳凰三山と富士山
 
 偶然に蝶が映った
 
小仙丈の山頂 
 
 富士山に雲がかかってきた
 
 仙丈岳とカール
 
 絶景を満喫
 
 甲斐駒と鋸、八ヶ岳には雲が
 
 仙水峠方面
 
 二合目まで下ってきた
 
 北沢峠から仙水小屋を目指す
 
沢沿いを上がっていく 
 
 1か所だけ岩場
 
 この橋を渡るとすぐに
 
 仙水小屋に到着
 
 プレハブの小屋
 
 豪華な夕食(午後4時30分)
 
 朝食(午前3時20分)
 
 仙水峠の日の出
 
 鳳凰三山も明るくなってきた
 
 結構な登りがずっと続き
 
 駒津峰に到着 目の前に甲斐駒が迫る
 
 雲海がきれい
 
 標識の後ろに中央アルプス、御嶽山
 
 駒津峰からの急な岩場の下りを振り返る
 
 六方石
 
 ざれ場を登って
 
 高度を上げていく
 
もう少しで展望が開ける
 
 中央が摩利支天
 
富士山は鳳凰三山の後ろにひかえている 
 
 北岳、間ノ岳の手前は、栗沢山、アサヨ峰
 
 山頂はもうすぐ
 
 最後の頑張り
 
 山頂 仙丈岳をバックに
 
 鋸岳方面
 
 北岳、間ノ岳
 
富士山、鳳凰三山 
 
 山頂で八ヶ岳をバックに
 
 大きな北岳
 
 これから下山
 
 あと少しで駒津峰
 
 たくさん雲9が湧いてきた
 
絶景を追いかける 
 
 双児山方面に下る
 
雲海を従えて 
 
 甲斐駒をふり返る
 
 双児山
 
 我慢の下り
 
北沢峠に到着