1 日 時 2005年7月2日(土) 山開き行事 飯豊山荘 3日(日)山開き登山ABCコース 77名参加
2 山開き行事
16:00 受付
16:30 山開き式典 天狗平ロッジにて
18:00 班別懇親会 飯豊山荘食堂にて 大勢なので床に座って実施(下の写真)
![]() |
![]() |
小国山岳会の歌 | 山について熱く語る井上邦彦氏 |
3 井上邦彦リーダーの講義
(文責yamada、聞き取りによるので間違いがあるかもしれません。)
○登山での心筋梗塞
登り始めてから30分から1時間の間に起こる。男性しか起こらない。起こった場合助けることは不可能だ。これは血液がどろどろになって酸素が運ばれないために起こる。運動不足だったりするとなる。お酒を飲む人はアルコールの分解に酸素が必要になる。呼吸による酸素の内20%が脳に使われる。だから水分を十分にとって血液がどろどろにならないようにすることが必要だ。
○登山でバテない方法
激しい運動で筋肉に乳酸ができるから疲れる。ゆっくりと有酸素運動をすれば乳酸は溜まらない。
グリコーゲンを作るには炭水化物が必要だ。炭水化物は1時間で切れる。これをシャリバテといっている。脂肪を燃やすにも炭水化物が必要だ。だから一度に食事をとるよりも、1時間毎に炭水化物をとる方がバテないですむ。
○呼吸が苦しくなったとき
頑張って吸おうとするよりも、強く吐き出す方が酸素を多く取り入れられる。吐き出すと自然に新鮮な空気が肺にはいるからだ。
○靴の締め方
登山の大半の事故はねんざ、剥離骨折だ。これを防ぐには靴ひもで足首のところをしっかりとしめることが大切だ。
○水の重要性
ある調査によるとカッパを着て1時間運動すると1.5リットル汗をかき、Tシャツでは0.9リットルかいたという。体重の3%の水分が不足すると命に関わるという。50kgの人の3%は1.5リットルになる。だから女性でもトイレを気にして水分を足らないと危険だ。
○服装
Tシャツ、短パンでも好い。ただリスクが伴う。日射病、ブヨの攻撃がある。ブヨにはハッカがよい。
休んだときに身体を冷やさないようにすることが必要だ。
○ズボンの下のヒモ
膝下で縛ってズボンに余裕があると膝が動きやすく、とても歩きやすくなる。
4 Aコース門内岳登山
上り 飯豊山荘4:35ー湯沢峰6:35ー7:20滝見場7:30ー8:00五郎清水8:25ー
8:50ダケカンバ9:00ー9:30梶川峰9:40ー扇の地紙10:20ー門内岳10:50 6時間15分
下り 門内岳11:15ー12:50五郎清水13:10ー13:50湯沢峰14:10ー飯豊山荘15:35 4時間20分
5 山行の感想
毎日見ているホームページの井上さんと登りたくて参加した。ほかの参加者にも井上さんのファンがたくさんいた。井上さんは話し出すと止まらない。とにかく、熱心に語る方でした。
上りはゆっくりで、参加者の様子を見ているようだった。初めての人ばかりで結構きついコースだ。主催者としては当然のことなのだろう。メンバーの体調、力量を知ることはリーダーの1番目の仕事だ。Aコースの山行にはリーダー、サブリーダー、フリーのリーダー計7名が20名の参加者をリードしてくれた。遅れた人に付き添ったり、途中下山の人についてくれた。安全第一のサポートだ。ありがたいことだ。
急登を登り切ったところやちょうど中間など、1時間に10分ほどの休憩で登っていった。私も1時間毎におにぎりを食べるようにした。昼食を豪華に楽しむ登山ではない。このコースだからだと思うが、頂上にいた時間も20分。ビールも飲んだが、おにぎり2個ですぐ行動できるようにした。以前、尾瀬至仏岳に登ったときにリーダーだったUenoさんが教えてくれたことと同じだ。
行きも帰りも五郎清水はありがたかった。頭から清水をかぶり、急登で熱くなった身体を冷やし、意識をしっかりすることができた。井上さんは、シャツを脱いで身体を冷却していた。
とにかく、今年一番のきつい登山になった。1週間ほど太股の筋肉痛が引かなかった。我ながらよく頑張った。飯豊の日帰りは辛い。
また、小国山岳会の人たちと登ることができて、とてもいい経験になった。違うメンバー、いろいろな経験のある方と一緒に登ることは、まるで違う登山をするようなもので、大変勉強になる。これからも、いろいろな方と登りたいと思う。
6 山行写真
![]() |
![]() |
梶川峰急登の途中 | 滝見場より北股岳 |
![]() |
![]() |
草つきのジグザグの道も見える | 石転び雪渓 |
![]() |
![]() |
滝見場 | ヒメサユリ |
![]() |
![]() |
ヒメサユリの群生 | チングルマ |
![]() |
![]() |
梶川峰より扇の地紙方面 | 丸森尾根 |
![]() |
![]() |
ヨツバシオガマ | 梶川尾根上のケルン |
![]() |
![]() |
扇の地紙より北股岳方面 | コバイケイソウ |
![]() |
![]() |
門内岳よりギルダ原 | 門内岳山頂 |
![]() |
![]() |
ツマトリソウ | ミツバオウレン |
![]() |
![]() |
ツバメオモト | 雲が登ってきた北股岳 |
![]() |
![]() |
ニッコウキスゲ | チングルマ |