Mutsuko Abe
1 行程と記録
7月28日(月) 午後9時 村上出発
7月29日(火)
豊科IC 1:00 〜 市営しゃくなげ荘駐車場 1:30 (仮眠)
駐車場 5:15(乗合タクシー) 〜 中房登山口 5:55
登山口 6:05・・・・・第1ベンチ 6:37・・・・・第2ベンチ 7:06・・・・・第3ベンチ7::42
富士見ベンチ 8:18・・・・・合戦小屋 8:55・・・・燕山荘10:20・・・
燕岳10:40・・燕山荘11:05<昼食>12:05・・・大下り13:05・・分岐・・大天井ヒュッテ15:40(宿泊) 行動時間8時間40分
豊科ICを降りてから、登山者用の無料駐車場のあるしゃくなげ荘がよくわからず、手間取った。駐車場は空いていた。少しばかりの仮眠、4時半には起きだして準備。まわりはすでに準備が整っているようだ。そばのバス停からは、15人ほど乗車、1人1200円。1時間ほどで登山口到着。たくさんの人がいる。腹ごしらえの後、登山開始。快調に進む。しかし、虫除けを忘れたため、虫がよってきた。合戦小屋では、恒例のスイカ、1切れ800円。塩をかけて食べる。燕山荘までは、あと少し、途中槍が雲の間から顔をのぞかせた。お花畑。燕山荘到着。やや雲はあるが、十分の見通し。Sは、燕岳をめざす。足に不安のあるMは、燕山荘前のベンチで休憩。塩昆布や梅干で塩分補給。Sが到着、コマクサは、山頂近くはあまり咲いてないがといいつつも、可憐な花だ!と感激していた。休憩の後、大天井に向けて出発。槍を目指しての稜線歩き。人の数は数えるほど。やはり平日だ。大下りの手前で休憩、そばには槍が。でも遠い。ここから大天井までが遠く、疲労もピーク。喜作レリーフがこんなに遠いとは思わなかった。やっとで分岐。どちらのヒュッテに泊まろうかまよう。しかし、明日少しでも槍に近いほうがと、大天井ヒュッテを目指す。しかし、結構ハードな道、やっとのことヒュッテ到着。受付をすます。お弁当つき1人1万円。こじんまりとしている。空いているので、3人のところ2人部屋。小屋前からは、穂高も見える。夕食はとんかつ。早めに就寝。
7月30日(水)
大天井ヒュッテ 5:46・・・・・ビックリ平 6:18・・・・・ヒュッテ西岳8:20
水俣乗越 9:30・・・・・窓 10:14・・・・・大槍ヒュッテ 11:50・・・・・槍ヶ岳山荘13:00
山荘 14:10・・・・・槍ヶ岳山頂 14:25・・・・・山荘 15:10 (宿泊) 行動時間 7時間
5時朝食、今日は快晴、でも山の天気は変わりやすいので、早めに次の小屋にはいること、しっかり朝食を食べることという小屋の主人の話に耳を傾ける。夕食のときとなりにいた人は、北鎌尾根を目指すと言っていたので、すでに発っていた。記念写真を撮り、私たちも出発。しばらくは、斜面をまく。お花がきれい。ハクサンフウロ、キンポウゲ、チングルマなどなど。30分ほどでびっくり平到着。目の前には雄大な景色が広がる。それでビックリ平?槍の頭がかすかに見える。そこを少しいったところで、突然槍が目の前に現れた。さえぎるものがない景色。登らなくても、もうここでいい!と思えた。穂高も見える。ここから西岳ヒュッテまでは、右に槍、左には常念、常念小屋も。富士山も遠くに見えるという贅沢な稜線歩き。みんながこの景色を見に来るんだと納得する。西岳斜面のお花畑をとおり、ヒュッテ到着。これから行く東鎌尾根を確認する。急斜面に対応するため、ステッキをザックにしまう。まずは急な下り。滑りやすいので注意。はしごもかかっている。無事、水俣乗越到着。いよいよここからが長い登り。6人の元山岳会だという方々の後を、少し離れて勝手についていくことにする。70歳の隊長さんは、ペース配分がうまい。ちょうど疲れたあたりで休憩を入れる。窓の手前でしばし休憩、ここは最大の難所だから気をつけるようにとのアドバイスももらう。あまり下を見ないようにして乗り切る。Sは、こういうところが大好きだそうだ。ここからは忍耐の登り、しかし、常に槍が目の前。こんなに大きく近くに見えていいのかと思う。大槍ヒュッテ到着。ここに宿泊しようと決めていたが、あと1時間で槍ヶ岳山荘、泊まるならあそこ、槍にも登りやすいという、皆さんの言葉に励まされ、あと1時間頑張って、ようやく到着。槍には、何人もの人が取り付いていた。山頂にも人が見える。東鎌尾根には数えるほどの人しかのぼっていなかったが、槍にはたくさん人がいた。受付を済ませ(弁当つき1人1万円)、休憩の後、雲がかかってきたが、今日のうちに登ることにした。○と×のルートをたよりに登る。7,8人のグループが前にいて、少し手間取ったが、みんな高齢でも怖いもの知らずに登っていく。最後のはしごを登りきり山頂。思ったよりも広い。残念ながら、雲もかかっているけれど、これ以上望むのは贅沢だ。団体さんの前に下りようと、早めに下山。満足感でいっぱい。槍を見ながらケーキセットを食べようと思ったが、sold out、 ホットミルクで我慢した。5時に夕食、明日の飲み物を準備し、携帯のバッテリーを100円で少し充電して就寝。
7月31日(木)
槍ヶ岳山荘 5:45・・・・・殺生ヒュッテ分岐 6:10・・・・・大槍ヒュッテ分岐 6:40・・・・・
天狗原 7:30・・・・・大曲 8:20・・・・・ババ平キャンプ場・・・・・槍澤ロッジ 9:20・・・・・
横尾山荘 11:00・・・・・徳沢ロッジ 12:00・・・・・上高地バスターミナル 13:55 行動時間 8時間
ターミナル 14:40 〜 新島々 〜 松本 〜 穂高 〜 しゃくなげ荘 18:00入浴、夕食 〜 村上23:30
山小屋の朝は早い。隣に寝ていた人は4時前から準備をしている。私たちも4時には起き出して御来光を見ることに。山頂にも人影が見える。大勢の人が見守る中、太陽が顔を出した。本当にがんばってここまで来てよかったと思う。5時の朝食の列に並んだ。今日の行程も長い。朝食後すぐに出発。まだ体が眠っているし、疲労もたまってきている。ゆっくりとガレバを下る。大喰岳、の岩肌と雪渓とお花畑のコントラストが美しい。天狗原あたりで、斜面もゆるやかになるが、岩でバランスを崩しやすい。雪渓を3つ越えた。槍澤ロッジを過ぎると、ほぼ林間コース。途中、韓国からのツアーの人々に大勢会った。道理で、山荘にも、ハングルの案内表示があるはずだ。横尾山荘は改装中。ここから上高地まではとても遠かった。ようやく着いたターミナルから、バス、松本電鉄(通し券2400円)、JR(320円)を乗り継いで、穂高駅に着いた。そこからはタクシーでしゃくなげ荘まで(1640円)。隣の日帰りの湯で汗を流し、冷たいぶっかけそばを食べて、深夜帰宅した。
2 山行写真
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中房温泉は1462mもある |
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合戦小屋の有名なスイカ |
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奇岩が多い燕岳、燕山荘は正月営業もしている |
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燕岳、左手の斜面はコマクサでいっぱい |
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コマクサがきれいだ |
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槍ヶ岳への稜線、表銀座だ |
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大天井岳 2922m |
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燕岳からの稜線をふり返る |
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大天井ヒュッテのボリュームのある夕食 |
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2日目の朝、いくぞ槍ヶ岳 |
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くっきりと山脈が見える |
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左から上る稜線を歩いてゆく |
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前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳 |
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ハシゴも多く、アップダウンが厳しい |
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次第に槍に近づいていく |
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水俣乗越から北を望む、高瀬ダムの上が針ノ木岳、右手奥、鹿島槍ヶ岳 |
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アップダウンが続く |
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ようやく近づいてきた |
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手の届くところまで来た |
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槍ヶ岳の左に今夜の宿、槍ヶ岳山荘も見えてきた |
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槍沢を見下ろす、殺生ヒュッテ |
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待望の山頂に到着、大勢の人が眺めを楽しんでいる |
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槍沢を見下ろす |
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念願の槍ヶ岳3180m登頂しました |
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ハシゴ、鎖場を下る |
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槍ヶ岳の日の出 |
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槍沢の雪渓を下る |
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名残惜しい、槍の姿も見納めだ |
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横尾山荘、改築中だ |