
さんぽくは木材の地区で、山焼きは植林と深く結びつき、現在に受け継がれてきました。
山地や森林を破壊しないように、そして有効に利用しようとする先人たちの英知を感じさせられます。
山焼きとは、杉等を伐採した後、山を焼き畑として利用する 焼畑農法のことです。
古くは日本の山間地で広く行われた 農法であり、現在では、当山北町、九州の椎葉村など数える ほどしか残っていません。
山北町は、優良な杉の産地であり、この焼畑農法は、杉の 植林の前段的耕作として現在まで続けられてきました。
山焼きは、杉の伐採跡地を、杉枝などを薪に取り、草などを刈った後、火をいれます。火入れは8月の初旬から中旬の風が吹かない夜中に行われます。
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山が焼きあがると、まだ地面が熱いうちに、カブ、大根などの種を蒔きます。昔は、そば、だいず、アワ等も蒔いたようですが、近年では商品価値の高いカブ(温海カブ)を蒔くことが多いようです。
カブは10月から11月頃までに収穫され、主に酢漬けにされ特産品として出荷されます。
カブの収穫後、杉などの植林が行われます。
杉を植えてからしばらくは、下刈りの必要はなく、杉の育成にもメリットがあるようです。 |
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