「松島はこの美麗ありて此の奇抜なし男鹿もこの奇抜ありて此の美麗なし」
幕末の志士であった頼三樹三郎は、この笹川流れの景観をこうたたえました。
笹川流れとは、寒川から桑川まで、延長11kmの海岸の呼び名であり国の名勝天然記念物に指定されています。また、その名は、岩の間を盛り上がるように流れる潮流を、中心地笹川集落の名にちなんで付けられたといいます。
春夏秋冬、季節毎の顔があり、山から見る笹川流れ、海岸から見る笹川流れ、そして海から見る笹川流れ、それぞれに美しさがあります。自然が創り出した造形は、時には雄大に、時には清楚に、時にはユーモラスに、見る場所によりその姿を変え、私たちを迎え入れてくれます。 |