山北商工会のホームページへようこそ!灰の文化のページです

シンデレラは「灰かぶり姫」、花咲じいさんは、枯れ木に灰をまいて花を咲かせました。
ハリーポッターは、瞬間移動するときに暖炉の前に立ち、灰を頭にまき呪文を唱えます。
灰は、昔話や物語にしばし登場し、不思議な力を発揮します。

灰の文化
 山北商工会では、平成11年度「さんぽくの資源を活かした起業化の可能性」を探るべく委員会を設置し検討を行いました。その中で、ある委員の方が山北町には「灰の文化」があるとおっしゃいました。
 「灰の文化」・・・「灰の文化」・・・ 不思議な響きがある言葉です。灰の字源は、「手に持てる火」という意味なのだそうで、人が、灰を便利な道具として利用してきたことを想像させます。そこで調べてみると、灰と私たちの暮らしには、昔から深い結びつきがあったのです。

灰の不思議な力
 電機やガスもなく、ましてや化学薬品などない時代、人は、山から木を切り出し、暖をとり、煮炊きししていました。そんな日々の暮らしの中から生み出される「灰」に、いつに頃からか不思議な力を見つけ出したのです。
 たとえば、食物のあく抜き、わらび、栃の実などはそのままでは食べることが出来ませんが、灰の力を利用し、あく抜きすることで、おいしく食べることが出来るようになります。
 また、灰の主成分であるアルカリ金属塩は、ガラスの原料や、焼き物の釉薬(うわぐすり)として利用されています。他にも、染物の触媒やカリウムを多く含むことで肥料としても利用されました。
 灰は、衣食住のあらゆるな分野で巧みに利用され、人々の暮らしを豊にしてきたのです。

灰の文化はリサイクルの文化
 江戸時代、灰を商う「灰屋」という商売があったそうです。この灰屋とは、家々のいろりやかまどから灰を集めてこれを染物屋に売る商売で、この灰屋を生業として巨額の富を得た灰屋紹益は、井原西鶴の「好色一代男」の主人公、世之介のモデルだと言われています。
 灰屋とは、今でいう「リサイクル業者」ではないでしょうか。
 リサイクルとは、決して新しいものではなく、木を燃やし暖をとり、煮炊きし、そしてその灰を捨てることなく利用する。そんな昔ながらの人の暮らしの中では、当たり前のことだたのではないでしょうか。
 物質文明の発展による大量生産、大量消費の時代を経て、我々は改めて昔ながらの暮らしの大切さを再認識しなければならないのではないでしょうか。

灰の文化はコミュニケーションの文化
 昔の家には、必ずいろりがありました。いろりは、暖をとる場所であり、煮炊きをする場所でもあり、コミュニケーションの場でもありました。
 テレビがなかった時代、いろりの周りに家族が集まり、食事をしたり、夜なべをしたり、いろりの灰に栗や餅を入れて焼いて、子供たちはそれをほおばりながら年寄りから昔話を聞いたりしたものでした。
 「旅」の語源は「他火」つまり「他人の家の火を借りて一夜をしのぐ」という説があるそうです。宿場町が整備され旅籠といった商売が生まれたのは江戸時代のことで、それ以前の旅人は、民家の軒を借り寝泊りし旅をしたのです。見ず知らずの旅人に屋根を与えいろりの火を囲む。そこには人と人との温かな交流があったと思わずにはいられません。
 いろりは、お互いの顔が見渡すことができ、コミュニケーションを取るのに誠に適しており、かつては、家族団欒の場であり、社交の場だったのです。私たちは、人と人とのつながりを大切にする暮らしも「灰の文化」だと考えています

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