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加藤 つくし 管理栄養士

「広報せきかわ」2011年12月号より

お酒の上手なつきあい方

 お酒を飲む機会の多い季節を迎えました。飲み方次第で薬にも毒にもなるお酒、つきあい方について考えてみましょう。


適量を楽しんで、休肝日を!

 お酒の適量は、アルコールで20gと言われています。

 その目安量は、ビール中瓶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、ワイングラス2杯(240ml)、焼酎2/3合(120ml)、ウィスキーダブル1杯(60ml)です。これは健康な成人男性が3~4時間で分解できる量です。お酒の適量は、個人差があります。女性やお酒の弱い方はもっと時間がかかります。

 休肝日は週2日を目標にしましょう。肝臓は、栄養素の代謝、消化酵素やホルモンの生成など重要な仕事をしています。お酒を飲むとそれを分解する仕事がさらに加わり負担がかかります。いつも通り仕事をしてもらうために週2日は肝臓を休めてあげましょう。

 ウィスキーや焼酎などの強いお酒はストレートやロックでなく、水割りやウーロン割りにすると、自分のペースで飲めてアルコール量が控えられます。


美味しい食事と一緒に飲もう!

 お酒を飲む時、アルコールだけとっていませんか?食べ物が入らないと胃に刺激が強いだけでなく、アルコールの吸収も速まり分解が間に合わず肝臓に負担がかかります。肝臓の負担を軽くするためにも、美味しい食事を一緒にとりましょう。ただし、食事の時お酒を飲むと、食欲が増し、つい食べ過ぎ留事があります。特に脂っこいものや塩辛いものが多くなりがちです。食事は低脂肪、高蛋白質、高ビタミンのものがおすすめです。揚げ物よりは焼き物を、炒め物より蒸し物を、洋食より和食を、蛋白質と一緒に野菜を、食後に少し果物を、等々、調理方法、バランスも考えて食べましょう。

 食事の他におつまみも楽しむ方もいらっしゃると思いますが、定番の唐揚げやナッツ、チーズなどは高エネルギーです。野菜スティックや海藻の酢の物、冷や奴など低エネルギーで蛋白質やビタミンなど肝臓の働きを助けるものを選んで食べましょう。

 肝臓をいたわる工夫をして、楽しくお酒とつきあっていきましょう。