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阿部 栄一 薬剤師

「広報せきかわ」2011年11月号より

健康食品について

 最近、健康志向の高まりから健康食品やサプリメントの宣伝をテレビや新聞で見る機会が多くなりました。健康に対する関心が高まること自体はよいことですが、それが間違った知識を持ったまま実行されると問題になることがあります。そこで今回は健康食品とサプリメント(以下まとめて健康食品という)を使用するときの注意事項について、いくつか説明したいと思います。

1 健康食品は一般的に病気の治療には効果がない。

 健康食品はあくまでも食品であり、健康の維持に対して一定の働きはありますが、医薬品のように病気や体の不調を治療するものではありません。 健康食品に対する過剰な期待により、病気の治療を自己判断で中断したり、適切な時期に必要な治療を受けなかったため、病気が悪化する可能性がありますので注意が必要です。

2 健康食品だけで栄養補給しても健康になれることはない。

 特定の成分を取り出した健康食品をとるだけでは健康を維持することはできません。一般の食品には、単に栄養をとるということだけでなく、味や香り、そして色彩や食感を楽しむという効果もあり、健全な食生活を送るために必要なのです。

3 からだや美容に良い成分だからと、たくさんとっても効果は上がらない。

 ビタミンなどの栄養成分でも取り過ぎるとからだに有害な場合があります。からだに良いからと特定の成分を過剰に摂取しないように気をつけましょう。

4 治療を受けている人が健康食品を利用すると、病気が悪化する場合や薬の効果が強くでたり、逆に薬が効かなくなることがある。

 健康食品に含まれる成分が病気を悪化させたり、薬との飲み合わせにより服用している薬の効果を強めたり、逆に弱めたりする場合があります。 また、病気で身体の機能が落ちているときや体質によっては、アレルギーなどの思わぬ症状がでることがあります。

 以上、健康食品とサプリメントを利用する場合の注意点について簡単に述べました。健康食品とサプリメントについて少しでも理解が深まり、これらを利用するときの参考になればよいと思います。そして薬などの治療を受けている人が健康食品を利用する場合は、医師や薬剤師に相談してください。