<「件」くだん>
以下 タレコミです! KAIさま ありがとうございます!(^^)
「件」は 九州・四国に伝わる話で 人と牛とが入り交じった姿をした妖怪の名前です。
一般的には 人の頭に牛の体ですが 物語によっては 牛の頭に人の体とも言われます。
「件」は 戦争や大きな災害が起こるときに生まれ それらの出来事について予言を行い
その予言は ことごとく当たってはずれることがなく
そして 予言した直後(または予言の結果を見届けて) 死んでしまうそうです。
歌舞伎などで たまに「よって件の如し」というセリフがありますが
これは「以上のことは『件』が言う如く間違いないことである」という意味だそうです。(異説あり)
小松左京の「くだんのはは」は 第二次世界大戦末期の関西が舞台で
主人公の少年が焼け出され 叔母が住み込みで働く大きな家に居候になります。
その家の女主人は 空襲のある場所などを しばしば言い当て 少年は不審に感じ始め
ある日 屋敷の奥の方に「何か」が飼われているのに気がつく・・・。
この作品は 68年に「話の特集」へ発表され 何度か文庫に収録されていますが
最も新しい物は 93年7月 角川書店から発売された「霧が晴れた時」。
あまり 書店では見かけないようですが・・・。
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