■ 岸見寺(がんげんじ)のおしゃぎり

岸見寺のおしゃぎり

 行列の先頭を行く岸見寺のおしゃぎり。曳き手は岸見寺若連中、通称「岸若(がんわか)」。法被の印は「左三巴」で(岩船神社の紋は 「右三巴」。これは岩船神社に憚って左右を変えたという説もある。)、代表は「頭取」を名乗る。

 つい近年まで漁師以外は頭取になれなかったというほど生粋の漁師町で、飾り物はもちろん「お船様」、見送りは「波」。漁師町らしく、 鯛をはじめ魚の彫刻が多く見られる屋台である。

 岩船のおしゃぎりは二層二輪造りで、堆朱・堆黒の塗りをほどこされ、金箔を押した彫刻が豪華さを競い合う。「お囃子台」である一階 部分の上に、唐破風のひさしが四方にめぐらされ、飾り物の乗る「飾り台(上台=うわだい)」が二階部分となる。さらにその上に「雨障 子」と呼ばれる屋根がかかるのだが、岸見寺のおしゃぎりだけは雨障子の屋根をかけない。お船様の上に幣束と帆柱を立て、吹流しと「明 神丸」の旗が風にはためくのである。


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